神戸は柳原のえべっさんこと兵庫の蛭子神社。兵庫駅の近くにありながら、普段は静かで落ち着いた神社です。
その静かな神社が十日戎のときには、毎年40万人もの人出で賑わいます。
十日えびすのときには、人の流れに乗って参拝するため、ただ「えびす様」だけを目当てにお参りしているということはありませんか?
こじんまりした参拝の順路ですが、商売繁盛と幸運が詰まった場所になっています。
柳原の蛭子神社に毎年お参りしている人も初めてお参りする人も、お参り前に予習してみませんか。
神戸のえべっさん柳原蛭子神社十日えびすの期間
十日えびすは、毎年1月9日から11日の間に行われます。
1月9日を「宵えびす」
1月10日を「本えびす」
1月11日を「残り福」
と言い、この3日間盛大にお祭が執り行われています。
えびす様をお祀りする神社の総本山は西宮神社です。
兵庫の蛭子神社が総本山ではないからといって、西宮神社よりご利益が劣るということはありません。日本の神様はどこにお参りしても同じですから、安心してくださいね。
神戸のえべっさん柳原蛭子神社十日えびすの参拝順路
神戸のえべっさん兵庫の蛭子神社へは、JR兵庫駅を降りて南に出て、すぐに通りを東に向かって少し歩けば鳥居が見えてきます。
十日えびすの頃は人通りが多く、人の流れに付いて行くだけです。
通りの向こうに赤い鳥居が見えますが、十日えびすのときはこちらは出口になっていて、ここからは入れません。
人の流れにしたがって行くと、最初に「福勝寺」というお寺に入ります。
「蛭子神社にお参りに来たのに、何でお寺?」
と思わないでくださいね。
このお寺の本堂には「大黒様」がいらっしゃいます。
大黒様はもとは五穀豊穣の神様ですが、財や食をもたらす開運招福の神様として信仰を集めています。
また、えびす様と大黒様は一組で信仰されることもあるので、ここで大黒様にお参りすることは意味があるのです。
さて、福勝寺で大黒様にお参りを済ませると、十日えびすのときはお寺の裏手から外に出ます。
すると、遍照光院というお寺があります。
ここは、正式には「真言宗 別格本山 じゅず大師 遍照光院」というようです。
ここで数珠をガラガラと引いてる人を見かけますね。この数珠一周で108あるそうです。
ここを過ぎて行くと、目的の「蛭子神社」の鳥居が現れます。
十日えびすのころはこちらから神社に入ります。
人が多くて見落としてしまいそうですが、鳥居を入ってすぐ左手に「えべっさん」こと「えびす様」がいらっしゃいます。
見ているだけで幸せになりそうなお顔ですね。
えべっさんは釣竿を持った姿から、もとは漁業の神様でしたが、今は商売繁盛の神様として信仰されています。
そして、手水舎の隣には、これまた見落としてしまいそうですが、「水神社」があります。
かなり古くからあるようですね。「雨乞い」の神様とされているようです。
そしてこれが本殿。
十日えびすの頃は本殿の中にマグロなどが奉納されていますね。
こちらでえびす様にお参りしましょう。
さて、えびす様にお参りすると、本殿隣の社務所で「福笹」や「御札」を買えるので、そちらについ目が行ってしまいます。
でも本殿右手のお稲荷さんを忘れないで下さいね。
こちらが「西日本稲荷神社」です。
お稲荷さんも「商売繁盛」「五穀豊穣」の神様です。こちらも忘れずにお参りしましょう。
ここまで来れば、参拝は終わりです。
赤い大鳥居から出て、兵庫駅に向かって帰りましょう。
まとめ
いかがでしょう?
神戸は兵庫のえびす神社のあたりは、
- 開運招福の大黒様
- 商売繁盛のえびす様
- 商売繁盛、五穀豊穣のお稲荷様
と商売繁盛と開運招福の詰まったエリアになっています。
十日えびすのときにはものすごい賑わいを見せますが、一つ一つ丁寧にお参りしたいですね。
もし十日えびすで福笹を買って、飾り方が分からないときは、以前書いた記事「十日戎(えべっさん)で買って来た福笹の飾り方は?どこにどう飾る?」をごらんください。