もうすぐ七夕です。
七夕を知らない人はいなでしょう。
仲良しの夫婦が仕事をしないで遊びほうけていたものだから、織姫のお父さん天帝が怒ってしまい、二人は天の川の両岸に引き離されて、1年に1回しか会うことを許されなくなった。
という話です。
1年に1度、カササギが天の川に橋を架けて、二人を会えるようにしてくれているというのですが・・・
でも、1年に1回会うというのは、かなり無理があるんです。
織姫と彦星の距離は
その理由は二人の距離にあります。
織姫と彦星の間の距離は、15光年もあります。
二人が中間地点で会うとしても、そこまで行くのに光速で移動しても7年以上かかるんです。
会いに行くのに7年半かかり、そこから戻るのに7年半。
さらに会いに行くのに7年半。
結局は15年に1回しか会えません。
しかも往復を繰り返していると、仕事をする時間が取れないので、また天帝の逆鱗に触れるかもしれません。
なんということでしょう。
昔の人は考えました
そもそも15光年離れた二つの星が出会うことはないのですが、昔の人は考えました。
江戸時代には、織姫と彦星を引き合わせるために、たらいに水を張り、たらいを揺らして二つの星が重なるようにしたそうです。
江戸時代の人、なかなかロマンチックですね。
星の一生より江戸時代
星の一生は人の一生より長いから、人の一生に置き換えると1年に1回どころか、それこそ秒単位で会っているという計算にもなるようです。
しかし、こういった伝承の話は、「星の距離」や「星の一生」をもとに科学的に考えるより、江戸時代の人たちのように楽しみたいものですね。