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Duolingoを毎日開いているけれど、これで本当に話せるようになるのだろうかと、ふと不安になったことはありませんか。
結論から言うと、Duolingoだけで英会話が完成するわけではありません。ただし、まったく初めての言語を始める入口としては、十分に意味があります。
こべたろはスペイン語のDuolingoを250日以上続けていて、今はコース上の表示でA1 High、もう少しでA2というところまで来ました。この記事では、実際に続けてわかった「期待してよいこと」と「期待しすぎないほうがよいこと」、そして続けるコツをお話しします。
Duolingoは「意味ない」と言われる理由
Duolingoに「意味がない」という声が出るのは、アプリの出来が悪いからではありません。期待している場所と、アプリが得意な場所がずれていることが多いのです。
これだけで会話が完成すると思うと物足りない
Duolingoには、聞き取りの課題も、声に出して答える課題も用意されています。ただ、相手の話を受けて自分で文を組み立てて返す——という会話の流れを通しで練習する場面は、こべたろが250日以上進んだ範囲ではあまりありませんでした。
ですから「毎日やっているのに話せるようにならない」と感じるのは、無理もないことです。こべたろも250日以上続けてきて、これだけで話せるようになるとは思っていません。会話の練習は、別に用意する必要があります。
ゲーム感覚なので、勉強した気になりやすい
連続記録、経験値、リーグ。Duolingoにはゲームの仕組みがたくさん入っています。続けるうえでは大きな助けになりますが、裏返すと「今日もこなした」という満足だけが残る日も出てきます。
問題を解くこと自体が目的になってしまうと、頭に残らないまま日数だけが積み上がります。ここは意識して分けておきたい点です。
文法や発音を深く学ぶには足りない
なぜその語順になるのか、なぜその活用なのか。Duolingoは説明よりも「たくさん触れて慣れる」設計です。理屈から先に理解したい人には、物足りなく感じるはずです。
発音も同じです。声に出す課題はありますが、自分の音が本当に合っているかを細かく確かめるには、こべたろは別の練習も足しています。このあたりは、他の教材で補う前提で考えたほうが気が楽です。
それでも60代のやり直し語学にDuolingoが合う理由
足りないところを並べましたが、こべたろは今もDuolingoを毎日開いています。60代から語学を始め直すときに、これほど始めやすいものはなかなかないと思っているからです。
1回の負担が小さいから、また戻れる
やり直し語学でいちばん難しいのは、難しい教材を理解することではありません。一度離れたあとに、また戻ってくることです。
参考書だと、机に向かって、前回の続きのページを探して、という助走が要ります。Duolingoはアプリを開けば、もう1問目が出ています。この差が、こべたろの場合は続くかどうかの分かれ目でした。
間違えても、誰にも見られない
大人になってからの語学で意外と大きいのが、間違えることへの気後れです。教室で若い人に混じって初歩的なところでつまずくのは、あまり気持ちのいいものではありません。
アプリなら、何度間違えても誰も見ていません。気後れせずに、わからないところを何度でもやり直せます。大人の学習では、思っている以上に助かる点です。
英語以外の言語にも手を出しやすい
こべたろは今年、スペイン語を始めました。きっかけは、少し前のことです。
職場の近所に、あのイニエスタ選手が住んでいた時期がありました。スタッフが何度か見かけたという話を聞くたびに、「もし会えたとき、スペイン語で一言でも話せたら」と思っていたのです。結局その機会は来ないまま、その時期は過ぎてしまいました。
そのやり残しを、今になって始めたわけです。とはいえ、まったく知らない言語をゼロから参考書で始めるのは、正直かなり気が重い。Duolingoなら、その日のうちに最初の一問を解けます。この入りやすさがなければ、たぶん始めていませんでした。仮に始めていたとしても、続かなかったと思います。
Duolingoで期待してよい効果・期待しすぎないほうがよい効果
「意味があるかないか」で考えると答えが出ません。何が身について、何が身につかないかを分けて見ると、使い道がはっきりします。
期待してよいのは、最初の土台づくり
まったく初めての言語なら、Duolingoは十分に役立ちます。こべたろがスペイン語で実際に手に入れたのは、次のあたりです。
- あいさつ、数、日常でよく使う単語
- 「これは○○です」のような基本の言い回し
- 英語とは違う語順に、少しずつ慣れること
ゼロの状態から見ると、これはかなり大きいことです。知らない言語が「まったくわからないもの」から「少しは形が見えるもの」に変わります。この最初の段差を越えるところで、Duolingoはよく働いてくれました。
同じ単語が何度も出てくる作りなので、一度で覚えられなくてもかまいません。忘れたころにまた出会う、を繰り返すうちに残ったものもあります。
250日以上つづけて、どのあたりまで来たか
目安として、こべたろの現在地を書いておきます。スペイン語を250日以上続けて、Duolingoのコース画面にはA1 Highと表示されています。A2に近づいてきた、というあたりです。
A1やA2は、語学力の目安として広く使われているCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の区分です。A1はごく基本的な表現を理解して使える段階、A2は身近なことについて簡単なやりとりができる段階とされています。
ただし、これはアプリが示すコース上の表示にすぎません。試験を受けて認定されたわけではありませんし、CEFRはもともと読む・書く・聞く・話すを分けて見る枠組みです。「A1 Highまで来たから、これができる」と言い切れるものではありません。あくまで、8か月あまりでこのあたりまで進んだという目安として読んでください。
思ったよりゆっくりです。1日の量をもう少し増やしていれば、今ごろはもっと先に進めていたはずで、そこは反省しています。それでも、まったくのゼロだった言語がここまで来たと考えると、悪くない歩みだとは思っています。
期待しすぎないほうがよいこと
反対に、次のあたりをDuolingoだけで仕上げようとすると、無理が出てきます。
- 自然な会話のやりとり
- 正確な発音
- まとまった文章を読む力
Duolingoにも、聞き取りの問題や声に出す問題は入っています。まったく手つかずというわけではありません。ただ、ここを仕上げきるには量も種類も足りないというのが、250日以上やってみた実感です。
この部分を期待して「効果がない」と判断してしまうのは、もったいない話です。足りないところは、別の練習で足せばいいだけのことです。
60代がDuolingoを続けるための使い方
250日以上続けてわかった続け方は、ごく単純です。「毎日少しでもやる」と決めて、あとは連続記録に運んでもらう。この2つだけです。
「毎日少しでも」と決める
こべたろが決めたのは、1日の量ではなく「毎日開く」ことでした。調子のいい日はまとめて進めますが、疲れた日は1レッスンだけ、5分もかからずに終わらせます。
これができると、「今日はやる気が出ないからやめておこう」という判断そのものがなくなります。やるかやらないかを毎日考えていると、そのうち考えること自体が面倒になって離れてしまいます。量を決めずに、開くことだけを決める。ここまで続いたのは、これに尽きます。
連続記録を味方にする
先ほど、ゲーム性には注意が要ると書きました。それでも連続記録そのものは、素直に使ったほうが得です。
「せっかくここまで続いたのだから、今日も1問だけやっておこう」——この気持ちは、意志の力よりはるかに頼りになります。数字が伸びていくのを見るのは、単純に嬉しいものです。
ただし、記録が途切れた日に「もう終わりだ」と投げ出さないことだけ、先に決めておいてください。切れたらまた1日目から始めればいいだけです。続けることが目的で、記録を守ることが目的ではありません。
慣れてきたら、少しずつ量を増やす
ここは反省を込めて書きます。こべたろは「毎日少しでも」を守ることを優先しすぎて、量を増やすタイミングを逃していました。もう少し早く1日の量を増やしていれば、今ごろはもっと先に進めていたはずです。
おすすめの順番はこうです。まず1〜2か月、毎日開く習慣をつくる。それが当たり前になったら、調子のいい日だけ少し多めにやってみる。習慣が先で、量はあと。逆の順番でうまくいく人もいるでしょうが、こべたろには合いませんでした。
Duolingoと組み合わせたい学習
Duolingoで足りない部分は、あとから足せばいいだけです。大事なのは順番です。いきなり全部を並行しないこと。
順番は「まずDuolingo、次に読む・聞く」
まったくの初心者がいきなり読んだり聞いたりしても、わからない語ばかりで手が止まります。先にDuolingoで簡単な表現がわかるようになってから、読む・聞くに進む。この順番なら、素材に触れたときに拾える語が出てきます。少なくともこべたろは、そのほうが続きました。
こべたろのスペイン語も、この順で進めています。Duolingoを250日以上続けて土台ができてきたので、最近になって読む・聞くを足しはじめたところです。
読む・聞くは、やさしすぎるくらいの素材から
読むほうで使っているのは、『Spanish Short Stories for Beginners (A1)』というKindleの本です。A1、つまり初級の入口レベル向けに書かれた短編が10本入っていて、英語の対訳が付いています。わからない文があってもすぐ確認できるので、辞書で止まりません。
Spanish Short Stories for Beginners (A1)
聞くほうは、YouTubeの初心者向け動画です。スペイン語なら Dreaming Spanish や ListenES といったチャンネルを見ています。検索すれば同じような動画はいくらでも出てきますから、自分が聞き取れる速さのものを選べば十分です。
英語でも同じで、やさしい多読用の本や初心者向けのチャンネルはたくさんあります。素材の選び方と続け方は英語の多読で挫折しない始め方にまとめました。少し簡単すぎると感じるくらいの素材を選ぶことが、続けるうえでは大事です。
わからない表現はAIに聞き、覚えたい単語はAnkiへ
読んだり聞いたりしていると、必ずわからない表現が出てきます。こべたろはそこで手を止めず、AIに聞いて先へ進みます。「この文はどういう意味か」「なぜこの形になるのか」を尋ねれば、その場で説明が返ってきます。参考書を引くより早く、しかも自分が今つまずいた文について答えてくれます。
そのうえで、覚えておきたい単語や表現はAnkiに入れています。忘れかけたころに出題してくれる復習用のアプリです。Duolingoの反復と似ていますが、こちらは自分が選んだ語だけを対象にできます。
会話の練習もAIでできる
最後に残るのが会話です。ここはDuolingoでは埋まりませんが、今はAIを相手に練習できます。人と話す前の助走としては十分で、何度間違えても気まずくありません。
やり方は人と話す前にAIで英会話を練習する方法にまとめてあります。1週間ずつ同じテーマを扱う形なので、Duolingoと同じく「毎日少しずつ」で回せます。
無料で始めるとき・有料を考えるときの注意
Duolingoは無料で始められます。まずはそこから試すのがいいでしょう。お金を払う前に確かめたいのは、機能ではなく「自分の生活に入るかどうか」です。
まず無料で、毎日の生活に入るかを見る
どんなに評判のいい教材でも、自分の一日のどこにも入らなければ続きません。無料のうちに、朝なのか昼休みなのか寝る前なのか、開く時間が決まるかどうかを見てください。
こべたろは、1〜2か月続いたかどうかを、有料を考える前の目安にしています。逆に、無料で続かなかったものが有料にしたとたん続くかというと、そこはあまり期待しないほうがいいでしょう。
有料にするなら「もっと進めたい」と思ってから
こべたろは今、有料のSuper Duolingoを使っています。理由ははっきりしていて、無料のままでは制限があり、もっと先まで進めたいと思ったからです。
この順番でよかったと、今は思います。先ほど「習慣が先、量はあと」と書きましたが、課金も同じです。毎日開く習慣ができて、物足りなさを感じるようになってから払う。この順番だったので、払ったぶんはそのまま学習量に変わりました。
反対に「有料にすれば伸びるかもしれない」という期待だけで払うのは、あまりおすすめしません。伸びるかどうかを決めるのは、プランよりも続いた日数のほうだと感じています。
料金とプランは、必ず公式で確認する
Duolingoの料金体系やプランの内容は、たびたび変わります。ですからこの記事では具体的な金額を書きません。申し込む前に、アプリ内か公式サイトで今の条件を確かめてください。
まとめ:Duolingoは「入口」として使えば意味がある
Duolingoが「意味ない」と言われるのは、会話の完成まで期待したときです。入口として使うなら、話は変わります。
- 期待してよいのは、基本的な単語と表現、そして毎日戻れる場所
- 期待しすぎないほうがよいのは、自然な会話・正確な発音・長い文章
- 続けるコツは、量を決めずに「毎日開く」ことだけを決める
- 足りないところは、読む・聞く・AIとの会話で足していけばいい
60代からの語学で最初の壁になるのは、教材の難しさよりも「毎日戻れる場所がない」ことだと思っています。Duolingoは万能ではありませんが、その場所にはなってくれます。
こべたろのスペイン語も、250日ほど前は本当にゼロでした。1日5分でも、積み重ねればゼロではなくなります。まずは今日の1レッスンから始めてみてください。